IF関数は、使い方によっては無限大の使い方が存在します。
① IF関数を連続させることで条件式をループできる
② 数値だけでなく「テキスト」の条件式も作成可能
③ 条件式にセルを指定すれば使い方はもっと楽になる!
上記、IF関数の知られざる、
マスターすると便利な使い方について解説していきます。
Contents
IF関数を連続させることで条件式をループさせる使い方
まず、「IF関数を連続させる」とはどういう意味なのか?
下記図をご覧ください。
業績評価に応じて、賞与のランクを判定する条件式です。
判定基準は図の通りとし、これを判定する場合
IF関数の[真の場合][偽の場合]に再度IF関数を入力することで
ループさせる効果が得られます。
数式バーの数式は以下の通りとなります。
=IF(C3<=3,"Bランク",IF(C3<=5,"Aランク",IF(C3<=7,"Sランク","SSランク")))
最初の論理式では、Bランク判定のために
「C3<=3」とは、3以下の場合、[真の場合]が判定されます。つまり「Bランク」が出力されます。
4以上の数字の場合、[偽の場合]へ判定され、再度IF関数へ戻ります。
そして、同様にランクの判定がなされます。
このように、IF関数の[真の場合][偽の場合]を多様させることで
IF関数をループさせ、無限に条件式を作り出すことができます。
数値だけでなく「テキスト」の条件式も作成可能
上図のように、業績評価に応じて賞与額を判定するIF関数を作成します。
この場合、「賞与額判定基準」に記載された額を「賞与額判定」のセルに出力させる条件式になりますが、
下記図のように「テキスト」を論理式、[真の場合][偽の場合]に入力することで、簡単に判定させることが出来ます。
今までは、数値のみの解説でしたが、テキストを用いた条件式も作成することが可能です。
条件式にセルを指定すれば使い方はもっと楽になる!
「②」の表を再度用いて解説します。「②」では数式バーにテキストを入力して判定させています。
しかし、「賞与額判定基準」のセルを条件式に指定すると
実はもっと簡単にIF関数を作成することが可能です。
上図の数式バーを見ていただきたいのですが、
全てセルを指定することで、「②」と全く同じ結果を下記図の通り、出力することができます。
「③」の発展した活用事例
また、セルを指定する使い方のもう1つのメリットがあります。
それは、セルの値を変更することで、それに合わせて条件式も変わることです。
例えば、「Sランク」の賞与額を50万円から100万円に変更した場合、
テキスト指定と違いセル指定をしているため、出力結果もそれに合わせて自動で変更されます。
つまり、山田花子の出力結果は100万円になります。
この発展形を活用すれば、後で変更したくなっても、
テキスト指定では、数式バーからすべて変更していかなければなりませんが、
一括で変更することが可能であるため非常に楽です。
IF関数の上級者向け使い方 まとめ
IF関数の使い方の考え方として、
「こんな条件式を判定させるためには、こんな使い方をした方が最適だ」
全ては条件式の使い分けによって、何が最適なのかを見極める必要があります。
さらに、使い分けるには様々な使い方を知っておく必要もあります。
この両方の考え方が揃って初めて、IF関数を完全マスター出来たと言っても過言ではありません。
次回は、IF関数でも「色による判定・識別」が出来ませんが、
色による判定・識別を可能にする方法が存在します。
その方法、使い方について解説していきます。